ボロンdeガード工法
「ボロンdeガード工法」とは、ホウ酸処理のプロフェッショナルによる責任施工のことをいいます。
木造住宅は、“木材”という自然の恵みを構造に利用して建てられる住宅です。
「木の家に住みたい」という憧れ、環境への負荷が少ないこと、また、低炭素社会をにらんだLCCM住宅(ライフ
サイクルカーボンマイナス住宅)に有利になると言われています。
しかし、木造住宅には弱点もあります。腐れとシロアリです。これらをきちんと制御しないと、住宅の寿命が短く
なってしまいます。
“木造住宅を長生きさせる”、これからはそんなことが求められるのでしょう。
木材を腐れやシロアリ、キクイムシなどから守る薬剤を「木材保存剤」と呼びます。ホウ酸も木材保存剤です。
ホウ酸はこれまでの木材保存剤と比べて、「安全」であり「効果が長期間持続」するという特長があります。
メリット
1.安全性
ホウ酸は非揮発性で空気を汚しません。
床下の空気を循環させる工法にも安心してご利用いただけます。
ホウ酸自体安全性が高いので施工者にも安全です。
2.持続性
ホウ酸は分解されないので、
効果が減衰することがありません。
再処理ができない壁体内等の処理には必須です。
3.浸透性
ホウ酸は木材中のわずかな水分に溶け込み深く浸透していきます。
デメリット
外部で使えない
水溶性のホウ酸は、地面につけたり雨曝しになる木材の保護には不適です。
ホウ酸が優れた効果を発揮する条件は次の2つ。
①地面につけない ②雨曝しにならない
土台・柱などの構造材や家具など
外構(杭、柵、塀など)
ホウ酸とは?
ホウ酸
ホウ酸処理は、一般的な合成殺虫剤処理と比較して、「安全性」と 「持続性」に優れています。それでは、ホウ酸について見ていきま しょう。天然資源
ホウ酸は米カリフォルニア州などで採掘される「ホウ酸塩鉱物」を精製して得られます。 カリフォルニア州ボロン市にある採掘場では、100年以上採掘が続けられています。工業用途
ホウ酸は工業的にとても重要な素材です。グラスファイバーやホウロウ、メッキなど、その用途は多岐にわたります。
建築関係では、グラスウールの原材料として、また、セルロースファイバー 断熱材の難燃・防虫剤として使用されています。
農業用途
ホウ酸に含まれる元素「ホウ素(B)」はすべての植物にとって必須微量栄養素です。植物はホウ素を大地から吸収し、繁茂を続けています。土壌のホウ素を補うために
「ホウ酸塩肥料」があり、わが国で3000トン/年、世界で6万トン/年撒かれています。
特に、果樹には「ホウ酸塩肥料」が多く使われ、ワイン1本には、米国食品医薬品局が
定める1日摂取量2日分のホウ素が含まれていたりします。つまり、われわれは毎日の
食事によりホウ酸を摂取しているのです。
身近なホウ酸
薬局に行くと、洗眼用途の「ホウ酸」「ホウ砂」や「ゴキブリホウ酸団子」、 「アリ駆除剤」が販売されています。また、骨粗しょう症の予防薬としてホウ素のタブレットなどもあります。